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米国には、グリーンビルディング協会が定める、環境にやさしい建築を評価するプログラムLEED (Leadership Energy & Environmental Design)が存在します。新築工事の場合、用地選定・造成計画/工事、節水対策、省エネ・大気汚染/健康障害対策、建設資材・建設中の廃棄物管理、室内空気汚染対策、革新的設計等のカテゴリー毎に獲得可能な評価ポイントが定義されています。獲得した合計ポイント応じて、サーティファイ、シルバー、ゴールド、プラチナと4段階ある格付けの何れかを取得します。
最近では、工場の建設にもLEEDプログラムを導入する企業が増えてきており、大手自動車会社等も、環境に配慮している事をアピールするために、積極的に導入しています。また、アメリカの州によっては、今後LEEDプログラムと同様の対応を一定規模以上の新築建屋に義務付けることを検討しており、ISOと同様に、今後更なる広がりを見せる可能性があります。
LEEDプログラムの中には、それなりに費用をかけないと獲得できない評価ポイントもありますが、非常に安価、もしくは費用を掛けないで獲得できるポイントもあります。
用地選定時にも同様の評価ポイントがあり、
候補地近郊に、従業員が通勤に使えるバス停、又は電車の駅があること
候補地が、公園や農地の跡地でないこと、近郊に水資源がないこと
等の条件を満たすことにより、ポイントを獲得することができます。
そのため、LEEDプログラムの導入を考えている場合は、用地選定段階から評価ポイント獲得条件を把握し、評価することが重要となります。